就活生が感じた「学歴フィルター」の不条理

「送信した途端落選」「説明会が満席表示」の声も

就活中に「学歴フィルター」の存在を感じる学生は多い(写真:Takigami Tomoaki/PIXTA)

就活に関する学生アンケートを読むと、大人に対する不信感に気付く。例えば、面接官の横柄な態度、無遠慮な質問は嫌われる。そして、明らかな選考差別としてあげられるのが学歴フィルターだ。

すんなりとインターンシップ、会社説明会、面接という選考プロセスに進める学生もいれば、進めない学生もいる。その原因は大学ブランド。学歴によって選別されていることから、「学歴フィルター」という名称が使われている。

半数の学生が「ある」と感じる

学歴フィルターに関する証言を検証してみよう。使用するのは、HR総研が昨年6月に楽天グループ「みん就」と共同で行ったアンケート調査だ。2021年卒業予定の就活生に「企業の学歴フィルターを感じたことがあるか」を聞いたところ、約半数(文系51%、理系43%)があると回答している。理系では4割強にとどまっている。

学歴フィルターについては過去にも取り上げたことがある。2017年9月7日付記事「『学歴フィルター』で振るい落とす採用事情」では、2018年卒学生を対象にした調査を紹介しており、このときは全体の55%が、学歴フィルターを感じたことが「ある」と回答している。今回は2021年卒学生を対象にしており、「ある」という回答は微減しているが、本当に減っているかどうかははっきりしない。コロナ禍の影響があったからだ。

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オンライン選考が主流になったので、企業と学生の双方が不慣れなオンライン対応に意識が集中してほかのことに気付く余裕がなかったかもしれない。

どんな情報で学歴フィルターの存在に気付くのだろうか。まずは記載されている採用実績校だ。自大学の名前がないことに不安を覚えるし、応募しても落とされる。

「過去の採用されている大学名に名前がない」(金沢工業大学・理系)

「そもそも自分の出身大学の人を採用した事例がなく、応募したらES(エントリーシート)で落とされたから」(愛知大学・文系) 

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