学歴フィルターと対になる言葉に「ターゲット校」がある。これは「採用したい(ターゲット)」大学という採用戦略だ。実績校に記載されている大学名はターゲット校と考えていい。
「採用校が国立早慶レベルまでしか書いてない」(青山学院大学・文系)
「採用校の名前が優秀なところばかり」(高崎健康福祉大学・理系)
就活のスタートは、多くが大学3年生6月のインターンシップ募集からだ。学生は申し込みをするが、事前選考での合否は人さまざま。さまざまな理由の1つは学歴にあることが以下の証言からわかる。インターンシップを通過した高学歴学生だけが「厚遇」されていることに気付くようだ。
「参加した人気企業のインターンは高学歴しかおらず、学歴で足切りをしていると感じた」(上智大学・文系)
「インターンシップの参加者が国立大の院生ばかりだった」(近畿大学・理系)
「インターンシップ参加者が自分を含めて高学歴者ばかりだった。普通の学歴の友人のESが全く通らないのに自分は通りがよかった」(早稲田大学・文系)
”女子大差別”が目立つ
エントリーシート(ES)通過も就活の関門だ。旧帝大・早慶クラスはフリーパスであることが多そうだ。
「出したESが全て通過した」(名古屋大学・文系)
「めちゃくちゃひどいESが通ったので、あるのかなと思った」(慶應義塾大学・文系)
「ESが他大学の友達に比べて、ばんばん通ったため」(大阪大学・理系)
個人的に「よく書けた」と自信のあるESが落ちることもあり、それを学歴フィルターと感じる学生がいるが、同志社大学や千葉大学の学生なので、単なる勘違いではないかと思う。
「よく書けていると言われたESが通らなかったときに感じた」(同志社大学・文系)
「自信のあるESが落選した」(千葉大学大学院・理系)
学歴フィルターの言及に女子大生のコメントがかなりある。内容を見ると明らかな差別が存在するように見える。
「WebテストとESを出した翌日にお祈りがきた。大企業だったし、1日でESを読めるはずがないと思った」(学習院女子大学・文系)
「あるベンチャーに基礎情報を入力し、送信した途端落選した」(津田塾大学・文系
「とくに大手で、ESも適性検査も出来はよいと思ったが、落とされてしまった」(京都女子大学・文系)
無料会員登録はこちら
ログインはこちら