就活生が志望を「ベンチャー」に変えたきっかけ 社会の仕組みを知り"大企業信仰"から脱却する

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大企業への信仰が崩れると、視界が開ける。

「『大企業ほど大きなことができる』というのはある意味では間違いなのだと知った。裁量権を持つならむしろ中小企業なのだと思った」(旧帝大クラス・理系)

「BtoBの会社は普段は目立たないが、日本の誇るべき会社が多い」(上位私立大・文系)

「BtoB企業は特に何をしているのか分からなかったけど、意外と自分の身近なところにあると感じた」(中堅私立大・文系)

人は自分の知っている知識で世界が構成されていると思いがちだ。学生も自分の知っている企業が日本を代表する企業と考えてスタートするが、多様な企業が存在し、存在する理由があることを理解していく。

就活経験で学ぶ社会の仕組み

そんな現実を自覚した学生のコメントを紹介しよう。

「どの企業にもよさがあり、すべての仕事が素敵だと思った」(上位私立大・文系)

「どの企業も生き残りをかけて競争しているということを体感した」(旧帝大クラス・文系)

「ニッチな業界での強みの大切さ」(上位私立大・理系)

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B to B企業への理解が進むと、学生は「知っている企業はごく一部」「名前も知らなかった企業が必要不可欠なものを生み出している」と無知を自覚し、現実世界の理解を深めていく。

「まったく知名度がなくても優良企業があること。私たちが知っている企業は、本当にごく一部だけであること」(上位私立大・文系)

「今までは名前も知らなかった企業が実は私たちが普段生活する上で必要不可欠なものを生み出していることを知った」(中堅私立大・文系)

こうした理解が、就活によって得られる最大の学びと言っていいだろう。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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