注意点はこの後に、「だから『〇〇しろ』」と答えを押し付けるのではなく、間をおいて、「考える時間」を与えたあとに、部下に「どうして?」「どう思う?」「どうしたらいいと思う?」などと質問すること。
「どのようにすればいいのか」の結論を自ら導き出させることです。この「話し方」のポイントは次の3つです。
②具体的にシチュエーションや行動を指摘することで、いつどこの何が問題だったのかを認識できる。
③「原因」と「結果」の因果関係を理解してもらえる。
「相手を思っての言葉」ということを伝えることが大切
「あんたはダメだ」「だから使えないんだ」「あなたはいつも……」といった感情的で、抽象的な叱責を回避し、あくまでも「行動と結果」という「事実関係」を淡々と伝える。そのためには、相手の日ごろの行動をよく観察をし、「タイムリーに」「具体的に」フィードバックをすることが大切です。
この手法であれば、相手を傷つけにくく、感情のもつれが起きにくい一方で、明確に意図が伝わりやすいですよね。
「ネガティブ」だけではなく、「ポジティブな指摘」をするときにも使える万能話法ですから、日ごろから、できるだけ「肯定的なフィードバック」を増やし、信頼関係を築くことが前提です。
何より、自分の気分を晴らすためや、自分の保身のためにではなく、「相手を思っての言葉である」ということをわかってもらう必要があります。
「『あなたがどれだけ親身になってくれるか』を知るまでは、あなたにどれだけ知識があろうと、誰も気にかけない」とはアメリカのセオドア・ルーズベルト元大統領の言葉です。
「今どきの若者は」などと言い出した時点で終わりです。部下や子どもは、あなたとのコミュニケーションを嫌がっているわけではありません。「否定する」「叱る」「説教する」といった理不尽で非科学的な「昭和の懐メロ話法」を受け入れないだけなのです。
話し方もコミュニケーションも「科学」です。きちんとした「技術」があり、誰でも磨けば上達するものです。ぜひ「世界最高の話し方スキル」を身に付け、「人を育てる人」「人に好かれる人」になってくださいね。
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