コロナ禍で進む「上司と部下の『大分断』」
コロナ禍で、日本の職場が「分断」の危機にあります。
リモートワークを嬉々としてこなし、生産性も高まっている人もいる一方で、つながりを絶たれ、孤独感を覚える若者や部下とのコミュニケーションに悩む中間管理職も増えているのです。
職場のメンタルヘルスの現場で、そうした社員の姿を観察しているある産業医は、「適応できる人、できない人の格差が広がっている」と感じているといいます。
「人づきあいが苦手な自閉傾向の強い人には『リモート万歳』という人が多いが、対面でのコミュニケーションをスタンダードとしてやってきた『50代以上の管理職のメンタル』が危ない」のだそうです。
「部下があまり話したがらない」「どう話しかけていいかわからない」など、「上司と部下のコミュニケーションの『分断』が進んでいる」というのは、日本の大手企業社員向けにメンタルヘルスサービスを提供するMD.ネットの専務取締役、渡辺ユキノさんの言葉。コロナ禍での「日本の職場のコミュニケーション不全」の現状を心配しています。
職場のコミュニケーションを円滑に「回していく」中心的存在であるべき中間管理職が今、最も不遇をかこい、悩んでいるわけです。ただ、中間管理職の中には、そもそも、部下とのコミュニケーションの「基本ルール」を知らないという人も少なくないようです。
では、部下とどのように対峙すれば、「愛される上司」になれるのでしょうか。
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