「話し方」を変えると「自信がついてくる」納得理由 日本人の悩み「自信がない」解決する秘訣は?

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「日本人が苦手な『自分に自信をもつ』たった1つの簡単秘訣」について解説します(写真:saki/PIXTA)
日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。
たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。
その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は発売後、たちまち12万部を突破するベストセラーになっている。
コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「日本人が苦手な『自分に自信をもつ』たった1つの簡単秘訣」について解説する。

「岡本さんのおかげで役員になれました」

「岡本さんのおかげで役員になれました」。数年前にコーチングをさせていていただいた超有名企業のAさんから、こんなうれしいメールをいただきました。

『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

Aさんは、人格、実力、容姿ともに申し分ないのに、初めてお会いしたときは、「話し方にまったく自信がない」とおっしゃる謙虚な方で、絵にかいたような「ジェントルマン」でした。

物腰が柔らかく、人の気持ちが手に取るようにわかる好感度の高い人。ゆえに、脚光を浴びる機会は人に譲る。そんなAさんのような「能力>自信」の人たちは、シビアな出世競争において、自己アピールの上手な「自信>能力」タイプの人に後れを取りがちなものです。

「話す人には2つのタイプがある。『臆病者』か『うそつき』である」とはマーク・トウェインの言葉です。気を遣いすぎて、なかなか声を上げられない「臆病者」か、臆面もなく厚顔無恥に堂々と話す「うそつき」か、ということですが、まさにAさんは前者のタイプでした。

しかし、「自信がない」と話すエリート会社員はAさんだけではありません。

ありがたいことに、最近、拙著『世界最高の話し方』を読み、「自分を鍛えてください!」と直接連絡をくださる経営者の方が増えています。「こんなにすばらしい企業があったのか」というほどユニークで、革新的な会社で、非常に意欲的に働くリーダーの方たちの中にも、一言目には一様に「自信がない」とおっしゃる人が非常に多いのです。

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