「ドラゴン桜」見た東大生が語る「挫折の重要性」

うまくいかなかった経験を持つ合格者は多い

「マイナスのモチベーション」は、自分のことを否定し、悲観的に自分の現状を見る、いわゆるネガティブシンキングをベースにしたモチベーションのことです。

先ほどの「挫折をきっかけに東大を目指し始めた」という事例のように、劣等感や敗北感などをしっかり受け止め、自分は何ができないのか、何をしたらよいのかをつねに慎重に考える姿勢が、ハングリー精神を持って努力する原動力となります。

「プラスのモチベーション」は自分のことを肯定し、楽観的に自分の現状を見るポジティブシンキングをベースにしたモチベーションのことです。ポジティブに考えて、「もしかしたら自分はこうなれるかもしれない」と考えて、それに向けて頑張るということですね。

「勉強がほかの人よりできるから、東大に合格できるかもしれない」と考えて東大を目指す、というケースがいちばん想像しやすいと思います。

どちらかに偏りすぎてはいけない

一方で、それぞれ欠点もあります。

「マイナス」だけの場合、成績が伸びないと、緊張の糸が切れたように「もうやめよう」と思ってしまうことが多いです。「自分はなんてダメな人間なんだ」とストイックに自分を責め、「やっぱり自分にはできない」とネガティブな思考にとらわれしまい、努力を継続できなくなります。「こうなりたくない」という飢餓感で進んでいるから、悲観的になりすぎるのです。

逆に「プラス」だけだと、どこかのタイミングで向上心が薄くなってしまうことがあります。少し成績が伸びると「ここまでけっこう頑張ってきたし、もう十分かな」と途中で満足しがちなのです。

このように、マイナスとプラスのモチベーションには、それぞれいい面と悪い面があるわけです。そして、この両方のモチベーションを行き来できる学生は、学力が上がりやすくなります。

例えば、テストの点数が良かったときには、喜びつつも「いや、こういうところは自分ができていない」としっかりマイナスの目で見てみる。

逆にテストの点数が悪かったときには、きちんと落ち込みつつ、「もうこんなに成績が悪いから受験をやめよう」と思うのではなく「いや、この科目はかなり頑張っているほうなんじゃないか」とプラスの目でいいポイントを見つける。両方の目線を使い分ける必要があるというわけです。

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