「ドラゴン桜」見た東大生が語る「挫折の重要性」 うまくいかなかった経験を持つ合格者は多い

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僕自身の経験を話します。小学、中学、高校と僕はずっといじめられていました。ずっと中途半端で、何をやってもうまくいかない、という経験がすごく多かったです。

東大合格者歴代ゼロの学校に行って、そこで学年ビリになり、成績が悪くて自主退学勧告を受けそうになり……。勉強も含めてスポーツも何も誇れるものがなかった僕は、「このままいったら、自分の人生、どうなってしまうんだろうか……」と考えていました。

そんなネガティブなことを考えつつ、「自分は何をやってもうまくいかないだろう」と思って、ゲームや漫画に逃げる毎日を過ごしていました。

「自分でできる範囲はここまで」は幻想

しかしそんな中で、僕は学校の先生からこんなことを言われました。

「お前はこのままじゃダメだ。お前は、自分ができないやつで、できることは何もないと思っているだろう。自分で『ここまで』という線を決めて、そこから先にはいけないと思っている。

人間は自分で線を決めて、多くの人はその中でしか行動しなくなる。『自分にできる範囲はこれくらいだ』と自分の領分を自分で決める。

でもな、その線は幻想なんだよ。人間はなんでもできるし、どこにだっていける。『できない』と考えている、その心がブレーキになっているだけなんだよ。だからお前は、めちゃくちゃ高い目標を持って、頑張ってみたらどうだ?」

そう言われて、僕は「ああ、そうか」と、妙に納得したんです。「そうか、自分はそうやって、自分で線を決めていたのか」「それなら何か目標を決めて、頑張ってみようかな」と。「マイナス」だった僕は、そのときに初めて「プラス」の考え方に触れることができたわけです。

そう考えて、「何を目標にすればいいですか?」と聞いたところ、返ってきた答えが「東大に行け」でした。

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