サイボウズの調査では、リモートワークにおいて、職場内での「業務以外」のコミュニケーションが1日当たり「0分」という人が4割にも上りました。雑談が「ある人」と「ない人」とではストレスレベルが異なることもわかっています。
リクルートキャリアの調べによると、「ストレスが解消できていない」という人は「雑談がある人」は63.2%であるのに対し、「雑談がない人」は77.3%と約14ポイントも差がありました。仕事中の「『雑談』がリモートのストレス解消に効果を発揮する」というわけです。
とくに、50~60代は「雑談」する人が最も少なく、同時に「最もストレスが解消できていない」という結果でした。
確かに、これまで「エグゼクティブの家庭教師」として、多くの社長や役員にコミュニケーションのコーチングをしてきましたが、彼らの多くも、「雑談が苦手」とおっしゃいます。「仕事についての話はできるが、それ以外はどうも……」というのです。
では、どうすれば「雑談の達人」になれるのか。世界のトップエリートだけが通う「ハーバードビジネススクール」で教えられる「超一流の雑談力の方程式」をお教えしましょう。
「何を話そうか」より「何を聞こうか」
「『世界最高の雑談力』大人が極めたい6つの質問」の中で、「雑談力とは質問力」ということを紹介しました。
よく「天気だ」「趣味だ」などといったネタで話をしよう、などといった解説がありますが、「何を話そうか」と考えるより、「何を問い、何を聞くか」に主眼を置いたほうが、よほどスムーズにいくものです。
誰もが「つまらない話」を延々聞かされるより、「自分が主役」になり、話を聞いてもらうほうが、よほど気持ちいいものですよね。
「質問力」は「コミュ力の神髄」といってもいいのですが、その威力は過少評価されがちです。「質問の驚異的パワー」について徹底的に研究しているハーバードビジネススクールのブルックス准教授らの論文によれば、「5つの理由」があるそうです。
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