その理由は、次の5つです。
②そもそも、他人の話に興味・関心がない。
③自分の知識などに自信があり、もう答えはわかっていると思い込む。
④変な質問をして、嫌がられないか、ばかだと思われないかと考え込んでしまう。
⑤ほとんどの人が「質問をすることのメリット」を理解していない。
この研究でも「ほとんどの人は、質問を十分にできていない」と分析しています。
さまざまな会話を研究視点でよく観察する私も、質問がまったく出ない人があまりに多いことを実感しています。「問いを立てる」ことは、みなさんが思う以上の効果を発揮します。
「質問」をすることで「共感力」が上がる
グーグルの元CEOエリック・シュミット氏は「われわれは『答え』ではなく、『問い』に基づいて会社を経営するのだ」と言いましたが、世紀の発見は「なぜ、リンゴは木から落ちるのだ?」「なぜガラパゴス諸島にはほかにはいない種の生物が生息するのか?」といった「問い」から生まれています。
「質問のメリット」は、学びを深め、関係性を深化させるだけではありません。「アイデアやイノベーションを創発する」「パフォーマンスを上げる」「チーム間の強化や信頼を上げる」「落とし穴や危険性を予知し、リスクを軽減する」など、多岐にわたります。
質問をすることで、「共感力」が上り、さらに「いい質問」ができるようになるといった「ポジティブな循環の輪」ができるようになりますし、質問を多くした人のほうが「好感度」が高く、相手のことをよく知ることができます。
デートでも、質問をする人のほうが「二度目のデート」にこぎつける確率が高かったという結果でした。
とはいえ、質問にも「テクニック」が必要です。前述の記事では、「6W1H(What、Who、When、Where、Why、Which、How)」の質問をしていけば、自分が無理やり話そうとしなくても、自然と話は弾むと紹介しました。
「どれ」「どちら」「どう」「どこ」「どうして」など、これらの質問はすべて、「ど」で始まりますから、「『ど』力を極める」ことで、雑談力は爆上がりというわけです。
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