しかし、いくつか注意が必要です。
【よくあるNG1】「長々しい質問」をする
ひとつは「長々しい質問」をすることです。よく首相の会見などで、やたらと回りくどい質問をする記者がいます。「質問という名の下で、自分の意見を開陳しているのではないか」と思うことも。「質問は一文で完結に」が基本です。
【よくあるNG2】「直球質問」ばかりをする
もうひとつよくあるNG、延々と、「ど」真ん中の「直球質問」を投げてばかりいることです。それでは、話が「一方的」になってしまいますし、相手に圧迫感も与えてしまいます。
コツは、「球種を変えながら、上手に質問の球を投げ、キャッチボールをしていくこと」。「質問の名人」ほど、「変化球」も織り交ぜながら流れるように話を進めていくものです。
「4つの質問」を組み合わせることがコツ
ハーバードビジネススクールのブルックス准教授の研究では、質問は「次の4つ」に分けられるそうです。
①「元気ですか?」「どちらの出身?」などという「導入質問」
②聞かれた質問と同じ内容を聞く「聞き返し質問」
③相手が言ったことに関する「フォローアップ質問」
④トピックを変える「ギアチェンジ質問」
②聞かれた質問と同じ内容を聞く「聞き返し質問」
③相手が言ったことに関する「フォローアップ質問」
④トピックを変える「ギアチェンジ質問」
では、例をあげてみましょう。
あなた「どこの出身ですか?(←導入質問)」
相手 「山形です」
あなた「山形ですか。(←聞き返し質問)いいところですねえ。どの温泉がおすすめですか?(←フォローアップ質問)」
相手 「銀山温泉がいいですよ。街並みがとても風情があります」
あなた「山形の食では、どんなものがおいしいですか?(←ギアチェンジ質問)」
相手 「山形といえば芋煮が有名ですが、実は冷やしラーメンというのが僕は好きで」
あなた「へえ。食べてみたい! ラーメンといえば、実は私もこの前、おいしいお店を見つけたんですよ(←自分の話)」
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