日立、中国のエレベーター市場で存在感

年間45万台マーケットを、三菱、コネ社と3社で争う

研修センターには現地規格のエスカレーターを導入した

日本では、昇降機の点検やメンテナンスの際、購入したメーカーに顧客が依頼するのが一般的。だが、中国では「壊れたら、買い替えればいい」という考え方が多く、点検やメンテナンスという概念自体、あまり浸透していない。保守をする際もメーカー以外に頼むことが多く、メーカーには直接来ないケースが多い。

日立ビルシステムの大髙昭弘・人材開発センター長は「今後は日立の代理店や販売店が保守できるように取り組んでいきたい」と説明する。中国でも保守の必要性を浸透させて、メーカーメンテナンスを推進していく方針だ。2013年度に70拠点だった中国でのサービス拠点は2015年度に90拠点へ増やす。新規の販売のみならず、保守などのサービスにも対応していく考えだという。

人材育成で重要な新研修センター

そのため、新設のグローバル研修センターは、重要な役割を担う。海外からの技術者向けに研修設備は充実している。

例えば、中国やシンガポールで生産している現地規格の日立製エレベーターを1台ずつ、中国で生産している現地規格の日立製エスカレーターを1台、取り入れた。今までは、日本の技術者が現地の工場併設の研修センターへ行き、指導をしていた。それを今度は、より効率的に技術者を育成すべく、現地の技術者を呼んで日本で教育する。次からはその人がトレーナーとなり、現地で人材育成をするのだ。現地の昇降機を日本の研修施設で使うメーカーはほかにはない。

1974年製の機種から最新型のエレベーターの扉まで取りそろえ、幅広い保守需要にも答えられるようにした。エスカレーターも、従来の搬入作業は 現場でしか学ぶことができなかったが、搬入から実習ができる施設も造った。現場で見てやって覚えるというより、センターで徹底的に基礎をたたき込んでから 現場で覚えるという体制を整え、人材育成のスピードも重視した。

次ページ売上高は日立全体の5%程度
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