日立、中国のエレベーター市場で存在感

年間45万台マーケットを、三菱、コネ社と3社で争う

昇降機やビルメンテなど都市開発システム事業は13年度に約5600億円を稼いだ

発電所や鉄道など、派手な事業を抱え、前期は最高益を更新した日立製作所。そんな日立グループの中でも、地味ながら、実は堅実に稼ぐ事業がある。エレベーター(昇降機)事業だ。

グループでエレベーター事業を担当するのが、日立ビルシステムである。同社は6月25日、4月に運用開始した「グローバル研修センター」(東京都足立区)を、報道陣に公開した。

新施設は地上6階建て。エレベーターやエスカレーターの制御、ドアの仕組みや修理などを学ぶ複数の実習室、さらにエレベーター20台とエスカレーター5台が入る。国内市場は頭打ちで昇降機の伸びが見込めない中、新たに研修センターを作ったのは、グローバル市場での成長に期待しているからだ。

ビル需要が膨らむ中国市場

中国やアジア地域では、ビル建設の増加に伴い、昇降機の新設が急増している。日立によると、中国の新設昇降機は、2013年度の45万5000台が、2015年度には56万台になる見込みだ。現在世界中で造られているエレベーターのうち、約6割は中国での需要だという。

その最大市場の中国において、2013年度の新設台数で、日立のシェアは15%だ。10%以上のシェアを持つのは、日立のほか、三菱電機(16%)とフィンランドのコネ社(14%)。日立を含め3社がほぼ横並びでしのぎを削っている。日立は4月、広州市の超高層複合ビル「広州周大福金融中心」(地上530メートル)に世界最速の昇降機2台を含め95台を2016年に納入する、と発表したばかりだ。今後も市場の伸びに出遅れず、中国で存在感を示したいところだろう。

日立の場合、他社との差別化ははっきりしている。中国のエレベーター市場では、売り切りでなく、保守やメンテナンスなどのサービス事業を強化することである。

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