未経験で「web系エンジニア」転職活動のコツ 実務未経験者歓迎には「応募しない」が正解
必要な学習が一通り完了したら、いよいよポートフォリオ作成作業に入ります。バックエンドエンジニア志望の場合は何らかのWebサービスを開発して、インターネット上で公開し、ソースコードをGitHubにアップする必要があります。
Railsで作られたWebアプリケーションをインターネット上でとりあえず公開してみたい場合は「Heroku(ヘロク)」というPaaS(パース:Platform as a Service)を使用することが一般的です。
基本的にはその人の作りたいWebサービスを作ればよいのですが、筆者は「メディア系のWebサービス」をお薦めしています。
ニュース系のWebサイト、note等の記事投稿サイト、FacebookやInstagramやTwitter等のSNS等がメディア系のWebサービスに該当します。
Web系自社開発企業が運用しているWebサービスの種類は多種多様ですが、どういったサービスも多かれ少なかれメディア系の機能を持っていることが多いため、メディア系のポートフォリオを作っておく方が応募先企業の選択肢がより広くなります。
また、Railsチュートリアル等の教材も基本的にメディア系Webサービスの開発を題材にしている場合が多く、参考になるメディア系Webサービスも世の中に大量にあるため、ほかの分野と比較すると開発がやりやすいというメリットもあります。
その他の分野、例えばゲーム系のWebサービスを作ったりするのが絶対に駄目ということではありませんが、ゲーム業界に就職したいというわけではないならば避けておいた方が賢明でしょう。
また、メルカリのようなEC系のサービスをポートフォリオで作ろうとする方も多いですが、企業側の担当者がポートフォリオをチェックする際にわざわざクレジットカード等の情報を登録して決済系の機能を実際に使ってくれることはまずありません。つまり「機能を作りこんでも評価に繋がりにくい=労力の無駄」になってしまう可能性が高いため、EC系のポートフォリオも避けておいた方が無難です。
転職活動をおこなう
質の高いポートフォリオが完成したら、それを携えていよいよ転職活動に入ります。
実務未経験からWeb系エンジニアへのジョブチェンジに挑戦する際に主なターゲットになるのは「エンジニア数が数名〜10名程度のWeb系スタートアップ企業」です。
いわゆる「メガベンチャー」といわれる大規模Web系企業に実務未経験の方がいきなり転職するのは非常に難しいので、こちらは選択肢に含めない方が賢明です。
メガベンチャーの実務未経験枠は主に有名大学の理系学部や理系大学院の新卒者で占有されます。
「Web受託系企業」も、技術レベルは十分に高い場合があるのでそういった企業を応募先の選択肢に含めてもよいでしょう。ただし受託開発ということはSES系企業と同様に「案件ガチャのリスクがある」ということになりますので、そのことは十分に理解しておきましょう。
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