未経験で「web系エンジニア」転職活動のコツ 実務未経験者歓迎には「応募しない」が正解

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Web系スタートアップ企業の求人が豊富に掲載されている求人サービスは主に「Wantedly(ウォンテッドリー)」と「Green」になります。とくにWantedlyに関してはWeb系エンジニアへのキャリアチェンジにおいてはデファクトスタンダード的な求人サービスになりますので、必ず登録してしっかりしたプロフィールを掲載しておきましょう。

転職サービスに登録した後は自分で企業を検索して応募していくことになります。Railsでポートフォリオを作った人ならばまずは「Rails」で検索して、その中から自分の希望条件に近い企業を絞り込んでいけばよいでしょう。

ただし、ポートフォリオをRubyとRailsで作成したからと言って、Railsを使っている企業に応募先を限定する必要はありません。ほかの言語やフレームワークを使っている企業であっても「RubyとRailsでこのレベルの作品を作れるなら、◯◯と◯◯もすぐに習得できそうですね」という評価を得られる可能性は十分にあるので、PHPやPythonをメインの言語に使用していて、技術環境が十分にモダンな企業も選択肢に含めてしまってよいでしょう。

「実務未経験者歓迎」はスルーせよ

そしてこの際に非常に重要なのは「実務未経験者歓迎」的なことを明記している企業には「応募しない」ということです。

実務未経験者を積極的に採用している企業は、主にSES系企業ですが、そういった企業はいわゆる「案件ガチャ」のリスクが非常に高いため、開発の仕事に携われるかどうかは完全に運任せになってしまいます。

そのため、募集要項で「実務未経験可」を明記している企業は避けたうえで、使用している技術がモダンなWeb系自社開発企業を中心に応募していくことになります。

求人要項に「実務未経験可」であることを明記してしまうと、ポートフォリオも作っていないような人たちからの応募が殺到してしまい業務の妨げになるため、ほとんどのWeb系自社開発企業は実務未経験者には表向きは門戸を開いていません。「実務未経験の場合はポートフォリオ必須」のようにハードルをしっかり明示している企業であれば問題ありませんが、少なくとも実務未経験者を積極的に募集している企業は避けましょう。

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