DX時代に「手書き履歴書」求める採用担当者の罪 就活生のその労力を別なことに使ってほしい

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これだけ電子化が進んでいても「手書きの履歴書」を求める採用企業は少なくありません (写真:freeangle/PIXTA)

最近、人事や人材業界の方と話していて驚いたことがありました。それは学生に対していまだに手書きの履歴書にこだわる人事担当者が多いという事実です。

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私自身は、履歴書については、ワードやエクセルなどのデータでかまわないと学生に伝えています。なぜなら、わざわざ手書きで書く必要性を感じないからです。

それにもかかわらず、丁寧に手書きの履歴書を提出する学生が少なくありません。誰かが指導しているのか、それとも選考を受けている他企業で要望されているのか? 「手書きのほうが気持ちが伝わる」という戦略なのか? 真の理由はわかりませんが、会社側がデータでかまわないと言っても、すごく丁寧な手書きの履歴書を準備する学生が多くいるのです。

転職活動で手書きは求められない

それで選考に通過すればいいのですが、内定が必ず取れるわけではありません。通過しなかったときには、学生に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

私は、時間が限られている就活の中で、履歴書の作成に時間をかけるくらいなら、もっとやるべきこと、やったらいいことはたくさんあると感じています。だからまず、手書きの履歴書ルールや慣習がなくなればいいと思っています。

ちなみに、私が転職活動した際、履歴書を手書きで書いてほしいと言われたことは1度もありませんでした。仕事をしながらの転職活動の中、それを強要されるようなことがあったら、その企業を受けることはしなかったでしょう。ちょっと文字を間違えただけでも、全部書き直しというような苦行は到底受け入れられません。

採用する側も、仕事している人たちの忙しさを知っているからこそ、採用候補者に対し、わざわざ手書きの履歴書を用意してくれというようなことは言いません。しかし学生に対しては、そうした配慮がなく、手書き履歴書を求めている企業が想像以上に多いように思えます。

ではなぜ手書きの履歴書を求めるのか? 人事担当者から理由を聞くと次のとおりの理由が出てきました。

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