シャンシャンが年内には日本を離れる3つの訳 「せめて直行便が飛ぶまでいてほしい」との声も

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阪急阪神エクスプレスは、上野動物園と王子動物園のすべてのパンダの輸出入にかかわっている。上野動物園のパンダは、1972年のカンカン(康康)とランラン(蘭蘭)に始まり、ホァンホァン(歓歓)、フェイフェイ(飛飛)、ユウユウ(悠悠)、リンリン(陵陵)、メキシコから来て2年近く滞在したシュアンシュアン、そしてリーリーとシンシンの輸送を手がけた。阪急阪神エクスプレスの持ち株会社である阪急阪神ホールディングスのウェブサイトには、当時の様子が以下のように記されている。

「ジャイアントパンダ輸送の受注決定は2010年12月。上海支店を中心に約10人、日本側約15人のチームで関わりました。日程の延長、ライセンスが下りない。苦労を重ねて日程が決定したものの、今度は用意されたオリが大きすぎて直行便の貨物室に入らないことが判明。結局、上海経由で積み換えて成田空港への輸送となりました」

5歳のリーリーとシンシンを乗せたトラックは2011年2月20日夕方、四川省の雅安碧峰峡(があんへきほうきょう)基地を出発して2時間ほど走り、成都の空港近くのホテルに到着した。

翌朝、四川航空の飛行機で上海へ行き、上海からANAの旅客機に乗って午後8時50分ごろに成田空港に着いた。このANA機はパンダのイラストを塗装した「FLY!パンダ」だが、2頭のためにしつらえた専用機ではない。旅客機なので、お客さんも乗っていた。成田空港からは、阪急阪神エクスプレスの社名でラッピングされたトラックで運ばれ、午後11時36分に上野動物園に無事到着した。

専用機でおやつを食べるパンダも

シャンシャンのように中国国外で生まれたパンダが中国へ行く場合、どのようなステップを踏むのだろう。約1年前のベイベイのケースを見てみよう。前述のようにワシントンのスミソニアン国立動物園で生まれたベイベイは、飛行機に積まれるケージに入るための訓練を約1カ月間受けた後、4歳の2019年11月19日にダレス国際空港を発った。

アメリカのスミソニアン国立動物園で暮らしていた2018年4月当時のベイベイ(写真:筆者撮影)

ベイベイが搭乗したのは、アメリカの大手物流会社フェデックスの「FedExパンダエクスプレス」。

同社によると、機体にパンダが描かれた専用機だ。「FedEx エクスプレス」がパンダを運んだのは、ベイベイで8回目。過去には、中国からカナダのトロント、フランスのパリ、イギリスのエディンバラ、アメリカのワシントンとメンフィスへ運んだこともある。中国へはアメリカのアトランタとワシントンからパンダを運んだ。

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