40代でも脳が若い人、老けている人の決定的差

脳の“サボり屋"をうまく働かせる習慣とは

記憶力の低下を実感し始めた人に「老けない脳」にならないための脳トレ法を紹介(写真:buritora/PIXTA)
「脳は年齢とともに老化する」と言われていた時代はもう過去のものになりました。年齢を重ねるほどに手に入る知性があることを考えれば、「老化」という概念そのものを変える必要があるといえるでしょう。
これまでのさまざまな研究結果により、年齢に関係なく衰えにくい機能があることが明らかになっています。
近著に『気づいたら物忘れがなくなる脳活ドリル 記憶力が上がる!』がある、脳科学者で公立諏訪理科大学教授の篠原菊紀氏に「老けない脳と老ける脳の違い」について解説してもらいます。

ワーキングメモリの力は加齢で衰えやすい

顔は覚えているのに名前が出てこない、買い物に行ったけど必要なものを買わずに帰ってきてしまった……。

30~40代頃から、少しずつ物忘れが増えてくるのを感じる人は多いのではないでしょうか。

私たちの脳には、何歳になっても衰えを感じない機能もありますが、一方で、記憶や情報を一時的に保持しながらあれこれ判断したり考えたりといった作業記憶の力は、歳とともに衰えやすいのです。

この作業記憶に深く関わるのが、前頭前野。オデコのあたりの脳です。人になって巨大化した部位ですが、残念ながら衰えやすい部位でもあります。

加齢により衰える脳、進化する脳(図版:『気づいたら物忘れがなくなる脳活ドリル 記憶力が上がる!』より)

“前頭葉”の働きを理解することで、物忘れは防げる!

記憶力の低下を実感し始める40歳を過ぎた人がとくに意識してトレーニングを行いたい脳の部位が、「前頭葉」です。

前頭葉は大脳の一部で、頭の前側にあります。さらにその前頭葉の中に「前頭前野」があり、モノを考えたり、判断したり、感情をコントロールしたりといったことを担っています。

そのため、この部分が衰えると、意欲や創造性が失われ、感情のコントロールが利かなくなり、思考の柔軟性も失われていきます。老化そのものを止めることはできませんが、脳は使えば使うほど脳細胞同士の連携がよくなり、老いて萎縮してしまった部分の機能をほかの部位がカバーすることで結果的に「老いない脳」をつくることができるのです。

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