40代でも脳が若い人、老けている人の決定的差 脳の“サボり屋"をうまく働かせる習慣とは

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前頭葉はつねにフル回転しているわけではなく、どちらかというと「サボり屋」の器官です。危機を察知したときや初めての刺激に対しては全力を出しますが、慣れてしまうと働かなくなります。

脳を活性化する方法

前頭葉を動かすには、同じトレーニングばかりを続けても効果は期待できません。初めてのことにチャレンジして、適度な緊張感を持つことがカギとなります。

『気づいたら物忘れがなくなる脳活ドリル 記憶力が上がる!』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

クイズを解いて新しい知識を得たり、普段読まないジャンルの本を読んだり、知らない町を歩いてみたりといった行動が、前頭葉を活性化させ、老けない脳をつくるトレーニングになります。

WHOは2019年に「認知機能低下および認知症のリスク低減」というガイドラインを公表し、禁煙、運動、地中海食など健康的でバランスのいい食事、過体重、高血圧、高脂血、高血糖への介入、そして認知的なトレーニング(いわゆる脳トレ)を推奨しています。

本書は認知的なトレーニングの役割を担います。継続的に解き、脳に楽しい刺激を与え、達成感を味わってください。日常では使わない脳の機能を刺激し、習慣化することで、脳を活性化できます。それでは早速、例題を解いていきましょう。

問題①間違い探し
難易度★★★☆☆
効果:前頭葉が刺激され、注意力・記憶力を鍛えられます
手を描いた図の中で1つだけ仲間はずれがあります。どれでしょう。

(出典:『気づいたら物忘れがなくなる脳活ドリル 記憶力が上がる!』より)

問題②
難易度★★★☆☆
効果:暗算をすることで前頭葉を刺激し、計算力がアップします
□に当てはまる数字はなんでしょう。

(出典:『気づいたら物忘れがなくなる脳活ドリル 記憶力が上がる!』より)

問題③
難易度★☆☆☆☆
効果:持続的注意力が鍛えられ問題です
漢字の画数を答えましょう。紙に書かず、頭の中だけで画数を数えてください。

(出典:『気づいたら物忘れがなくなる脳活ドリル 記憶力が上がる!』より)
篠原 菊紀 脳科学者・公立諏訪理科大学教授

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しのはら きくのり / Kikunori Shinohara

1960年、長野県茅野市出身。東京大学教育学部卒業後、同大学院教育学研究科修了。学習時・運動時・遊興時・CM視聴時など、日常のさまざまな場面での脳活動を調べるかたわら、テレビやラジオなどで実験や解説を行っている。地元の「茅野市縄文ふるさと大使」も務める。

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