自販機は進化を遂げている
――飲料業界は、外出自粛などを受け3月以降の販売数量が大きく落ち込むなど、厳しい状況が続きました。
現在起きている損失の最も大きな原因は、自販機やコンビニエンスストアでの売り上げが減少していることだ。これは自販機やコンビニに根本的な原因があるのではなく、外出自粛やテレワークによって人々がオフィスや駅に行かなくなり、客足が遠のいたことが大きい。つまり、新型コロナの感染収束後には戻ってくるもので、売り上げの減少はあくまで一時的なものだ。
外出自粛の影響では、都市部と地方の売り上げに違いが出ていることが明らかになっている。例えばコンビニでの売り上げを見ると、大都市と地方を比べると地方の来客数はそこまで減っていない。これらの結果をどう分析し、コントロールしていくかが今後の課題だ。
――そもそも自販機の需要はコンビニの台頭などで、新型コロナの感染拡大前から売り上げの減少が続いています。自販機への投資には慎重な姿勢を示す競合もありますが、コカ・コーラBJHは自販機への積極投資を貫いています。
自販機には進化の余地がある。コンビニの利用者が増えるように、消費者は便利なものを求めている。自動販売機はテクノロジーの力で、年々進化を遂げている。購入方法も硬貨を入れるやり方から、スマートフォンの画面上で商品を選べたり、さまざまな決済方法を選択したりすることができる。自販機はコンビニよりも数が多く行き渡っているし、近年、コンビニで問題となっている24時間営業も、自販機であれば関係ない。
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