自販機オペレーター「残業代未払い」の残酷物語

休憩なしで帰宅は深夜、知られざる過重労働

自販機の商品補充や代金回収を行うオペレーターの仕事は、過重労働が当たり前になっている(編集部撮影)

「夏場は朝8時に出勤し、夜9時まで駅の自動販売機にジュースを詰める日もある。休憩はとれず、帰宅は午後10時、11時になるのが当たり前」

「人手がつねに足りず、長期の連続勤務や休日出勤が常態化している」

6月22日、自販機の商品補充や代金回収などを行っている自販機オペレーターに対し、従業員5人が未払い残業代約2400万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こした。

訴えられたコカ・コーラの取引先

訴えられたのは、物流サービス事業を展開するシグマロジスティクス(東京・品川区)とその子会社・シグマベンディングサービス(さいたま市)の2社。両社は自販機オペレーターとして、コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(HD)子会社から業務を受託している。

原告らの訴えによると、時間外労働が月平均で100時間、最長で150時間程度に及んだうえ、休憩時間はまったくなかったという。

大手自販機オペレーターが残業代未払い訴訟で訴えられるのは今回が初めてとなる。シグマロジスティクスとシグマベンディングサービスは東洋経済の取材に対し、「何もお答えできない。残業代未払いなどの事実はない」と述べた。

子会社を通じてオペレーター業務を委託しているコカ・コーラボトラーズジャパンHDは今回の件を通じて初めて事態を把握したと言い、「子会社に対して委託先会社での長時間労働など、労働環境の是正を求めている」(同社広報)としている。

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