相手をイラっとさせる「挨拶」をしてませんか? 「連絡がなかったから心配していた」はなぜNGか

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「余計なひと言」を好かれる「セリフ」に変える事例をご紹介します(写真:alvarez/iStock)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

長年、カウンセラーとして、さまざまな企業内健康管理室でたくさんの方の話を聞いてきましたが、ご相談いただく悩みの9割は、「上司とうまくいかない」「部下の指導に手こずっている」「取引先とかみ合わない」「家庭不和」など、「人間関係」に関することです。

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言葉というのは怖いもので、使い方を一歩間違えると人間関係にヒビが入ったり、取り返しがつかなくなったりすることもあります。相手をイラっとさせてしまうのか、素直に喜んで受け入れてもらえるかは、ほとんどがその「言い方」によるのです。

では、どんなふうに言えばいいのでしょうか? 拙著『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』では、「余計なひと言」を好かれる「セリフ」に変える事例を、15シーンに分けて解説します。そのいくつかをこちらでご紹介します。

「挨拶」はもっとも大事なコミュニケーション

「挨拶」は、第一印象を決める大切な儀式。相手に「安心感」と「信頼感」を与えるための、もっとも大事なコミュニケーションです。ほんちょっとの「言い方」の違いで、相手に与える印象は変わるもの。ふだん、どんな声かけをしていますか?

×よけいなひと言 「疲れてる?」
◎好かれるひと言 「元気だった?」

「元気だった?」 「元気よ。○○さんも元気そうね!」という挨拶は気持ちいいですよね。 ところが、家族でもない人から会った瞬間に、「あれ、疲れてる?」「なんか疲れてない?」 などと言われると、なんとなくイヤな気分になるものです。なぜならそういう言葉は、「今日のあなたはやつれているよ」とか「顔色が悪くてしんどそうだよ」と言われているのと同じだから。気持ちが“マイナス方向”に引っ張られてしまうんですね。

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