こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。
私はこれまで、カウンセラーとして、官公庁や企業などで年間150件以上の講演や研修を行い、2万人以上の社会人にコミュニケーションの指導をしてきました。その中でよく寄せられるのは、無意識のうちに使っている「言葉」によって、人をイラっとさせたり、不快な思いにさせたりして、人間関係にヒビが入ってしまったという声です。
「相手を不機嫌にさせてしまった」と認識があるならまだいいのですが、怖いのは、相手をイラッとさせることを言っている自覚がない人。 自分では気づかないまま、「マイナスの口癖」が習慣化していて、周囲との人間関係を築くことができず悩んでいる人がとても多いのです。拙著『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』の中から、職場では、どのようなことに気を付けたらいいのかを取り上げます。
仕事では「あいまい表現」は嫌われる
仕事で、お願いごとや頼みごとをするとき、「いかに相手に気持ちよく引き受けてもらえるか?」というのは、誰もが頭を悩ませる問題だと思います。「この人のためだったら、忙しくても引き受けよう」「自分のメリットにもなりそうだからやってみよう」と思ってもらえれば大成功。反対によくあるのは、「こっちの忙しい状況も知らずお願いされても無理」 「ムチャぶりするな」と思われて、反感を買ってしまうケースです。
◎好かれるひと言 「10分ほどお時間ありますか?」
職場で声をかけるときに、「ちょっといいですか?」と言うことはよくあると思います。でもこの「ちょっと」は、人によって受け取り方がまったく異なります。
「3分」「30分」「1時間」をちょっとだと思う人もいれば、「食事でもしながら話したほうがいいかな?」と思う人もいるでしょう。この時間感覚の違いが、人と人がすれ違う大きな原因になることが多いのです。
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