こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。
私たちは、日本語を自由に操れると思いがちですが、実はそうではなく、決まりきったいくつかのフレーズを繰り返し使っています。意外と少ないボキャブラリーで事足り、同じ言葉をつねに発しているのです。
ですから、習慣となっている口癖はいつも不意に口からこぼれます。それが相手を追いつめ、自分に返ってくる言葉だったらどうでしょう。しかも、何気なく使っていたとしたら ……。
たったひと言で、元気をもらうこともあれば、反対にひどく落ち込んで、そのあと何度もそのフレーズが頭をよぎり、さらに嫌な気持ちになることがあるのです。
ほんのちょっとの、言い方の違い。そういったものにはどんなものがあるのでしょう?
拙著『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』での一例から紹介させていただきたいと思います。
相手が素直に受け入れてくれる「言い方のコツ」
以前、こんな出来事がありました。ある会社で、資料作成がいつも遅くて残業ばかりしている社員に、先輩が「こんなこと言いたくないんだけど、あなたもう5年目だよね。もしかしてまだパソコン苦手なの?」と言ったそうです。
このように、少しでも相手をバカにした言い方は相手を傷つけます。しかも強い威圧感があったために、パワハラと受け取られて、コンプライアンス窓口に苦情として報告されたのです。
◎好かれるひと言 「気になっているので伝えておくね」
他人にやってほしいことや言いたいことがあるとき、「本当はこんなこと言いたくないんだけど」と前置きするのは、「どうしても言っておきたいからよく聞いてよ」と脅しているようなニュアンスがあります。
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