「余計なひと言」を好かれるセリフに変えるコツ 「私なんて」ではなく「私でよければ」が好感度大

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もしも仕事を早く終わらせてもらいたいなら、「以前から気になっているのでお伝えします。残業が増えているので改善してください。就業時間内で終わらせるための効率化を相談しましょう」と言えばよいのです。

「こんなこと言いたくないんだけど」には、「あなたのためを思って」というニュアンスも含まれますが、実際には、相手に対する“不満”を言いたいときに使われることがほとんど。ですから相手も、「言いたくないなら言わないでいいのに……」と内心警戒して、言われたことに苦痛を感じるケースが多いため、うっかり口にしないようにしましょう。

声をかけるなら、「気になっているので」「相談して」と明るく伝えるのが正解です。

「私なんて」ではなく「私でよければ」が好感度大

「私なんて」という言葉には、「脅し」と「保険」の意味が含まれています。へりくだった言い方は、一見、謙虚に見えますが、とても傲慢な態度の表れなのです。

例えば、「この仕事をあなたにお願いしたいの」と頼まれたとき、 「私なんてダメですよ、そんなこと無理ですよ」と言っておけば、相手が望んでいる結果が出せなかったときに「だから無理って言ったでしょ」と言い訳できます。保険をかけているのです。

×よけいなひと言 「私なんてダメですよ。無理ですよ」
◎好かれるひと言 「私でよければやらせてください」

また、「私なんてダメ」と自分を貶めるのは、「そんなことないですよ」と言わせるためで、相手を試している証拠。「自分を認めてほしい」と思う自己承認欲求の裏返しの言葉です。

しかし、相手はできると思って頼んでいるわけですから、そんなひねくれた返事をされると 「面倒な人だな」と思うだけ。

だからといって、「じゃあいいよ」と突き放すわけにもいかないので、「大丈夫ですよ」と一応フォローはするでしょう。でも次からは、「この人には気持ちよく頼めないな」と思うはずです。

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