いちばんよくないのは、やりたくない仕事やできない仕事まで、すべて「忙しさ」を理由に断ること。そうすると、「この人は言い訳ばかりしてやる気がないんだな」と思われて信頼を失ってしまいます。
断ること自体は悪くありません。しかし断り方を間違えると、相手との関係性が悪くなってしまうのです。ですから、まずは「できない理由」を伝えて、「代案」がある場合は提案すること。すると断られたほうも、「そういうことか」と理解して不快な思いをせずに済みます。代案は、次につなげる気持ちの架け橋です。
「見下している態度」や「上から目線」は禁物
ちょっとした内緒話や、まだ「一部の人」しか知らない話をするとき、どんな言い方が適切でしょうか?
「ご存じないと思いますが、こんな話があるんですよ」「知らないかもしれませんが、あの件はこういうことなんですよ」と、よけいなひと言をつけて話し始めたことがある人もいるかもしれません。言った本人に悪気がなくても、「まだ知られていない話を教えてあげる」という特別感を伝えたい、というニュアンスで使うこともあるかもしれません。
しかしこれは、「これから話すことはあなたは知らないこと。でも私は情報通だから知っている」という態度が見え見えで、相手を上から目線で見下している、失礼な言葉なのです。
ですから、仮に相手が100パーセント知らない話でも、「知らないですよね?」と強調するのではなく、「ご存じかもしれませんが」と相手を立てて言うほうがいいのです。
また、その話を聞いた相手が「そんな話、知りませんでした!」と驚いた場合に、「ご存じなかったんですか?」とバカにするのもタブー。自分が少しでも優位に立てる立場にあると、ちょっとした言葉の端々に相手を見下す気持ちが表れやすいもの。そのため、自分が優位なときほど、謙虚な姿勢で会話をするように心がけることが大切です。
「上から目線」のよけいなひと言は、禁物です。
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