ハッキリ物言って嫌われる人・好かれる人の差 部下が雑な仕事をしたときにどう注意するか
世の中には、ハッキリものを言って嫌われる人と、好かれる人がいます。その違いは、その人の「キャラクター」や伝え方の「センス」だと思われがちですが、放送作家の野々村友紀子氏は、違いは事前の「準備」であり、「スキル」であると言います。
相手をできるだけ嫌な気持ちにさせずに、自分の考えや気持ちを伝える実践的コミュニケーション術を、元・芸人であり、切れ味鋭いコメントでさまざまなメディアで活躍中の野々村氏が、新刊『ハッキリものを言って嫌われる人、好かれる人の伝え方』をもとに解説します。
叱りたいが、嫌われたくない
最近、街で声をかけられると、よく言われる言葉があります。
「いつもテレビでなんでもズバズバとものを言ってくれて、スッキリするわー」
「歯に衣着せぬ発言、『うらやましい~!』って、見ています」
「歯に衣着せぬ発言、『うらやましい~!』って、見ています」
自分ではそういうつもりはないのですが、世間ではなんだかこんな感じで、野々村はハッキリと何でも言う人、と思ってもらえているようです。
しかし、そもそも私は、自分の言いたいことをすんなり言えるタイプではありませんでした。小さい頃はむしろ口ベタで、極度の引っ込み思案。仲のいい、ひと握りの友達以外とは、話すことすら苦手にしている子でした。
だから、私がハッキリとした物言いをしているように見えるとしたなら、その理由は、もともともっている「センス」とか「キャラクター」なんてものではありません。実は、けっこう「準備」をしているかも。キツめのことを言い放っても、嫌われたり、叩かれたりしないように、考え抜いた、いくつかのパターンを準備しているのです。そう、嫌われないパターンを用意してからの、ズバッと! なのです。
例えば、皆さんは、会社の勤続年数そこそこの部下や後輩が、「とっても雑な仕事」をしていたら、どのようにして注意しますか?
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