何かにつけ不確実性の高い現代。一生安泰の仕事も、未来永劫つぶれない企業も存在しない。自分の仕事に明日があるのか――それをつねに考えておかないといけない時代だ。 この連載では、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談を募集。外資系金融、コンサル、ライブドア、企業再生コンサルなどを渡り歩き、数多くの業界やスタートアップに精通する塩野誠・経営共創基盤(IGPI)パートナーに、実践的なアドバイスをしてもらう。
私立文系アホウ学部でも大丈夫
雨と風が過ぎ去った春の夜には、ふと中原中也の詩の一節を思い出します。
雨が、あがって、風が吹く。
雲が、流れる、月かくす。
みなさん、今夜は、春の宵。
なまあったかい、風が吹く。
この詩はまだ続きますので、ぜひご覧になっていただければと思います。
そんな春の宵ですが、今回のご相談は国内の金融機関に勤務する26歳の方から、PEやVCなどの投資ファンドで投資業務にかかわりたいが数学があまり得意でなく、どこまでそうした業務で数学が必要なのかというご質問です。
結論から言います、高度な数理モデルを駆使するコネチカット州グリニッジのクオンツ系ヘッジファンドではなく、未公開株投資を行うプライベートエクイティファーム(PE)やベンチャーキャピタル(VC)を目指すのであれば、四則計算しかいりません、筆者のような私大文系アホウ学部出身でも大丈夫です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら