世代別、「自分を伸ばす」仕事の選び方

新年度スタート!4月のうちに考えておきたいこと

「自分を律してくれる人」「ロールモデルになる人」

1つ目は、「自分を厳しく律してくれる人」だ。

人間はつい甘えてしまう。だからこそ、特に20代は、あえて、厳しく律してくれる人を大切にするべきだ。単に「詰める」のと、「厳しく律する」のは違う。厳しく律するというのは、あなたに期待するからこそ、言われる側の何倍も労力を使って、あえてハードルを上げてくれることを言う。20代で甘えクセがついた人は、本当の踏ん張り時に耐えられない。30代以降に飛躍していく人は、必ずと言っていいほど、良い意味で厳しい先輩や上司を大切にしているものだ。

2つ目は、当たり前に聞こえるかもしれないが、「ロールモデルになる人」だ。

当然と言えば当然だが、自分が直感的にでも「こんな人になりたいな」と思う人と一緒に過ごすことだ。その気持ちを忘れてしまった途端、若かりしころ、「こんな人にはなりたくないな」と思ったオジサンに、あなたは近づいていく。看板や肩書だけでなく、目指すロールモデルになる人と過ごすことが、そうした人に近づく一番の近道だ。

そう言うと、残念ながら「うちの会社にはロールモデルになる人なんていないと言う方もいるだろう。そんなあなたは、まずは、社外にアンテナを張っておくことだ。「社内にロールモデルがいないと愚痴っている人に限って、外を見ていないことが多い」と森本氏も語る。常に視野を広く持ち、アンテナを張っていれば、この人は!とピンと来る。そういう人と関係を築けばよい。それでもダメなら、場合によっては職場を変えればよい。

ちなみに、就職活動中の方が、会社を見極めるために森本氏がおすすめするのはトイレとエレベーターだ。面接前はオフィスのトイレに行ってみる、あえてエレベーターで人が乗り降りするのを待ってみる。特にトイレは素が出やすい。トイレでおしゃべりをしている様子を見れば、「どんな人がどんな考えで働いているのか」、本性を見抜きやすい。

30代は、「何」=「仕事内容」で選べ

20代は「誰」かに対して、30代で大切になるのは、「何」をするか、だ。つまり、「仕事内容」で選ぶべき時期だ。インプットの20代に対して、30代はインプットしながらアウトプットする時期だからだ。人から学ぶだけでなく、自分がアウトプットする中でこそ、30代は成長していく。

では、どういう仕事内容の環境を選ぶべきなのか。

1つ目は、「難易度の高い仕事」を選ぶことだ。

20代でこなせるようになってしまい、30代を惰性で過ごしてしまうと40代は悲惨だ。まだ足りないと感じ、チャレンジできる仕事を選ぶことこそが、飛躍の土台になる。30代でリスクを取り苦労することが、器をさらに広げるきっかけになる。

2つ目は、「変化のある、多様な仕事」を選ぶことだ。

前回のコラムとも重なるが、転職業界でも、1本足だけのスペシャリストは、機能そのものがアウトソースされ、価値が一気になくなってしまうというケースも増えている。営業、企画、管理、国内、海外など…バリューチェーンの一通りを経験すると、なおよしだ。

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