男性優位でも活躍「次世代女子」を育てる心得

出世街道の複線化事業を推し進めよ!

出世街道の複線化事業がうまくいけば、女性の活躍はもちろん、男性の働き方も選択肢が増えるはずです(写真:Ushico/PIXTA)

女性の活躍や男女共同参画社会といわれる一方で、現実社会ではいまだに女性が圧倒的に不利な立場に置かれやすいダブルバインドな状況です。しかしそんななかでもトップレベルで活躍している女性は何が違うのか。

拙著『21世紀の「女の子」の親たちへ 女子校の先生たちからのアドバイス』 の取材では名門女子校のベテラン先生たちに「女の子」の親としての心得を聞きましたが、そのうちの1人、品川女子学院中等部・高等部の漆紫穂子先生はこんな点に着目しています。

「男性の場合はまだ学歴の影響がゼロではないと思いますけれど、女性の就職を見ていると、学歴に対する評価が男性とはまったく違います。同じ進学校で学んだとしても、そこに対する労働市場からの評価が男女で違うのです」

企業トップで活躍する女性の共通点

漆先生は、卒業生から聞いた話を教えてくれました。

「例えばある日本の大手電機メーカーでの話です。最終面接に30人残りました。29人は男性です。ほぼ東大か東工大。しかも修士や博士をもっている。唯一の女性であるうちの卒業生はいわゆるMARCHレベルの私大の学部生。そういう選び方をされています。ほかにも工学系に進んだ卒業生が、就職活動については同様の話をしていました」

漆先生に言わせると、その卒業生はいわゆる「リケジョ(理系の女子)」でありながらコミュニケーション能力に長けていて、人と人とをつなげるのが得意。職人的個人プレーになりがちな理系の職場において、高いコミュニケーション能力が評価されたのだろうと分析しています。

また、若くして校長になり学校を再建したことで有名になった漆先生は経済界にも顔が広い。交流関係を見渡してみると、企業のトップになるような女性の出身校は必ずしも旧帝大のような大学ではなくバリエーションが豊富である代わりに、別の共通項があるのだそうです。

次ページ男性エリートとは違うルートほど評価される
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 岐路に立つ日本の財政
  • CSR企業総覧
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
レヴォーグ1強に見た和製ワゴンの残念な衰退
ウーバーイーツ配達員の過酷
ウーバーイーツ配達員の過酷
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
イオン「フジ実質買収」で岡田会長が語った未来図
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
飲食業界、失敗する店と成功する店の決定的な差
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
統合から20年どこでつまずい<br>たのか みずほ 解けない呪縛

みずほ銀行が相次ぐシステム障害で窮地に陥っています。その根底には、3行統合から今に至るまで解決できていない呪縛と宿痾が。本特集ではみずほが抱える問題点をガバナンス面や営業面などから総ざらい。みずほは立ち直ることができるのでしょうか。

東洋経済education×ICT