私が「女性の華は30代」という考えを変えた理由

チヤホヤされる時代を過ぎてからの生き方

働く女性の40代からのふるまい方とは?(写真:kikuo/PIXTA)
ベストセラー『女性の品格』から12年。坂東眞理子・昭和女子大学理事長がいま考える、人生100年時代を納得して生きるために必要な「女性の美学」とは? 
大人の女性の3大場面、「職場」「家庭」「社会」それぞれの場で女性が直面する問題にどう対応するか。この連載ではつづっていただきます。

「40代からの女性は楽しいのでしょうか」「40代になるのが怖い」

30代の働く女性たちに、そう尋ねられたり言われることがあります。

女性たちがそう思う気持ちは、私にもすこしわかります。以前、「若い女の子がチヤホヤされる『日本的な事情』」という記事を書きましたが、多くの職場において、若い女性にやさしい雰囲気があるのは事実です(もちろん職場や個々人により程度の差はあります)。かつて自分がその恩恵を享受してきただけに、“もう若くない自分”への不安を感じてしまう女性も、少なくないことでしょう。

40代には30代とは違った楽しみがある

実は、「若いほうがいい」というのは、かつての私自身の価値観でもありました。思い返せば39歳のころ、40の大台に乗るのが嫌でたまりませんでした。

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当時は30代が人生の華だと思っていました。未熟で不安で迷いでいっぱいだった20代に比べて30代は充実していました。やっと職場で自分の位置を確保し、気力体力も充実し、女性としての魅力(!)もまだある。今こそ働き盛り、女盛りだと思っていました。

それだけに40代になるのが怖かったのです。40代になれば、もう絶対若くは見られない。責任が大きくなり未熟さを言い訳にはできない、体力も衰え、更年期は大変らしい。30代では自分の得意な分野の仕事が見えてきたのだけれど、40代ではもう楽しいポストには就けず、成長もできない。子どもたちも思春期に入り、反抗し、母親を必要としないで自分の世界を持っていく。なんだか寂しい40代しか思い浮かべることができませんでした。

しかし今になって思うと、40代は30代とは別の人生のステージで楽しく充実していたと思えます。

なぜか。いちばん大きな理由は、職場で管理職になったことです。30代では自分が一人前の仕事ができるようになってそれなりに楽しかったのですが、40代になって管理職になるとチームのリーダーとして働く楽しさを知りました。1人で行う仕事よりチームとして行う仕事は大きく手ごたえがあります。

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