大人の女性の3大場面「職場・家庭・社会」をどうするか
日本人の平均寿命が過去最高を更新しました。男性の平均寿命は81.09歳、女性は87.26歳。人生100年時代が現実のものとなり始めているのです。しかし私たちの人生観、人生設計は人生70年時代のまま。
このところ「ライフシフト」がブームですが、より大きなショックを受けているのは男性かもしれません。長くなった人生に戸惑い、学校を卒業したら就職し、定年まで働き続け、あとは悠々自適の引退生活という人生設計が通用しなくなってきたからです。ところが女性は、初めからそうした男性型の人生設計が通用しない「マルチステージの人生」を先取りして生きています。
一方で女性活躍が社会全体の課題となり、「働き方改革」「ワークライフバランス」などの職場改革が行われています。育児・介護休業法の強化もあって、女性も男性並みに定年まで働くことが可能になり始めています。
さあ、そこでどうしましょう。
・ワークライフバランスにこだわって仕事と家庭の両立を目指すのが一番幸せなのか
・いつ、どんな相手と結婚すればよいのか、いつ子どもを何人持つか
・転職はしてもいいのか、やっぱり不利なのか
・もっと勉強しなければならないのはわかっているが、どんな勉強が必要なのか
選択肢が拡大し、一世代前のように「女性だから仕方がないか」「どうせ努力しても先が見えているから」という言い訳は通用しなくなりつつあります。しかしまだ心の奥には昭和の女性の暮らしや生き方にもあこがれがあったりして、迷いは深くなるばかりです。
この連載では大人の女性の3大場面、「職場」「家庭」「社会」のそれぞれの場で女性の直面する問題にどう対応するか、ハウツーにとどまらない対応策を提案します。
ライフシフトならぬ「考え方シフト」、それはわたしの単なる「美学」かもしれませんが、いろいろの事例を見て、政策にかかわってきた私の経験からの提案としてぜひ聞いてください。
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