全てを抱えこむ「良妻賢母」になってはいけない

「完璧主婦」の亡霊に囚われてはいませんか

家事や育児を完璧にこなさなければならないと思っている女性へ、新しい時代の「良妻賢母」の姿を紹介します(写真:ふじよ/PIXTA)  
ベストセラー『女性の品格』から12年。坂東眞理子・昭和女子大学理事長がいま考える、人生100年時代を納得して生きるために必要な「女性の美学」とは? 
大人の女性の3大場面、「職場」「家庭」「社会」それぞれの場で女性が直面する問題にどう対応するか。この連載ではつづっていただきます。

仕事ができておしゃれ、夫は優しく、経済的にゆとりあがって、子どもは一流校へ進学。友人が多く、家はきれいに片付いている――。そんな女性たちの暮らしが女性誌などに紹介されています。でも、多くの女性にとってそれは別世界の高嶺の花。

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私ときたら、与えられた仕事の責任をこなすのに精いっぱい。わがままを言う子どもにはつい声を荒げて自己嫌悪に陥る。夫には「なぜ私ばかりがあれもこれもしなければならないの」と不満をぶつけてしまう。お肌の手入れも髪のケアも行き届かない。

家は片付けも掃除もできていないので、とても友達は呼べない。ああ、なんてダメな私……と自己嫌悪に囚われている人もいるのではないでしょうか。

仕事も家事も完璧にこなすのは妻の責任?

でもここはマインドセットを変えなければなりません。フルタイムで働き、職場で責任のある仕事をしているなら、家事育児を専業主婦並みにするのはスーパーウーマン級の能力が求められます。

職場で働き方改革が求められているように、家庭での家事改革、そのための意識改革も求められています。

まず家事については、仕事と同様に、どうしたら「総量」を減らせるか、工夫が大事です。

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