男性優位でも活躍「次世代女子」を育てる心得 出世街道の複線化事業を推し進めよ!

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「これからの時代には、従来の男性とは違う方法でチャンスを広げる、女性の新たな『成功モデル』が出てくると思います。そういう女性を集め、育成し、実際に活躍の場を与える企業がこれから自然に伸びてくると思います。そうしたらほかの企業もベンチマークしはじめて、日本の企業における活躍の道みたいなものも複線化してくるはずです」

出産や育児のためだけではない

高学歴を背負いつつ地道に修業時代を過ごして30代や40代でようやく出世の階段を上り始める着実な方法もあれば、20代でリスクテイクして早く大きな実績を上げる方法もあるという、出世街道の複線化事業。これがうまくいけば、女性の活躍はもちろん、男性の働き方も選択肢が増えるはずです。20代で積極的に難しい案件に関わり実績を積んでおき、30代で堂々と育休をとるという男性も増えるかもしれません。

『21世紀の「女の子」の親たちへ 女子校の先生たちからのアドバイス』(祥伝社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

出産や育児のために労働条件を緩和するだけでなく、出産や育児のタイミングを見越した積極的なキャリア形成の高速道路を用意することで、女性の活躍の幅が広がるだけでなく、社会全体が変わる可能性が高いのです。

「就職人気企業ランキングも、10年前の顔ぶれと今の顔ぶれは違います。まして今はAIなどテクノロジーが目覚ましく進化する時代。過去から未来は予想できません。愛情と過去の経験から失敗をさせまいとする親のアドバイスが、未来へ羽ばたく子どもたちの足を引っ張ることもないとはいえません。女の子だから安全志向ではなく、『女の子だからこそチャレンジを!』って感じです」

漆先生は爽やかに笑います。

おおたとしまさ 教育ジャーナリスト

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Toshimasa Ota

「子どもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行う。著書は『名門校とは何か?』『ルポ 塾歴社会』など80冊以上。著書一覧はこちら

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