キャリア女性に「パンツスーツが実はNG」な理由 周囲に与えるメッセージを考えていますか?
エグゼクティブ・プレゼンスとは、「社会的な地位、職位や社格、専門性にふさわしい存在感(オーラ)」のことです。欧米では「上に立つ人に必須の資質」とされ、「それがあるかどうか」は、昇進・抜擢のときに判断基準ともなります。会社を代表する立場の人間として、信頼を勝ち取ることができ、ひいてはビジネスチャンスにつながるからです。
近年では、ビジネスシーンですばらしい活躍を見せる女性の間で、エグゼクティブ・プレゼンスへの注目が高まっています。
私は、プレゼンスコンサルタントとして、そのエグゼクティブ・プレゼンスを身につけるためのお手伝いをしています。前回に続いて、今回は「パンツスーツ」について見ていきましょう。
役職者にパンツスーツをおすすめしないわけ
実は、私は一定以上の役職の方にはパンツスーツをおすすめしていません。女性の服装の特徴は、選択の幅の広さにあります。パンツもスカートも自在に選べるのもその1つです。女性は、その両方を着回しのバリエーションとして取り入れられ、その日の気分によって着分けたりできます。これは女性ならではの特権です。しかし、私はパンツスーツを着ないように言います。
おすすめしないのは、「威厳」や「品格」は伝統的なスタイルに出やすいからです。女性特有の衣服のフォルムとしてはスカートのほうが伝統的なスタイルであり、女性ならではの「威厳」や「品格」を出しやすいと言えます。女性がエグゼクティブ然、あるいは上級管理職然とした雰囲気を出したいなら、実はパンツよりスカートを選択したほうがよい場合が多いのです。
また、パンツスーツは活動的で動きやすいイメージがあります。活動的で有能そうな感じがするのはいいのですが、同時に「私が動く」というメッセージを周囲に伝えやすいスタイルでもあります。それは現場で働くポジションや外回りが多い仕事の人にとっては、まことに理にかなっています。しかし、人を「動かす」管理職以上の人にはどうでしょうか。時として、現場から離れられない人物だ、どこか軽く、貫禄が感じられない、と見えてしまうのです。
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