そして、「引退したら◯◯(ゴルフ、釣りなどの趣味のアクティビティ)ざんまいで過ごす」と言い続けて、結局定年退職しても何もしない、というケースは昔から散見されるものです。
仕事と仕事以外、つまりオンとオフの両輪の充実を図ることが望ましい――。これは誰もが同意することでしょう。
ところが、そう簡単に器用な生き方をできる人は決して多くはなく、実際はこれが非常に難しいのが事実です。
私自身も自分が器用なほうではないのは理解していましたので、35歳までは仕事を中心に生活し、仕事以外のことは最小限に抑え、まずは仕事での実績を創ることに注力する。
そして、職業人としてのアイデンティティーを少しは確立したのちに、趣味を含めその他の時間への目配せを開始する。
そういった塩梅で人生計画を立て、実際にそのとおりに今のところ生きてきています。
プライベートの時間でやっていること
私の場合、現在趣味やプライベートの時間でやっているのは、過去やっていたことで中断していたこと、またはずっと時間ができたらやりたいと考えていたこと、のいずれかになります。
対象は複数あるのですが、共通して意識しているのは以下のとおりでしょうか。
□異なる性質のものを散りばめる(新しい発見や物事の視点を養うだけでなく、天候や体調等に左右されない時間つぶしの選択肢をつねに持つため)
□年齢を重ねてもできる対象、逆に今だからこそできる対象の両方に触れてみる(継続性の意識と後年の後悔を避けるため)
□時間とお金をあまりかけずにできることを選ぶ(取り掛かるにあたっての、または継続するにあたってのハードルを上げないため)
もちろん上記をすべてまねする必要はありませんが、考えるにあたっての参考にはなるかと思います。
冒頭で申し上げたとおり、趣味やプライベートの時間は、仕事と異なり「やらなくてもいいこと」を「あえてする」という性質のものだと思っています。
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