「うつ病の発症」コロナ収束後こそ注意すべき訳 「ZOOM飲み」が人々の癒やしになる科学的根拠

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どうすればコロナ収束後の「うつ」を防げる?(HM / PIXTA)

新型コロナウイルス流行にともない、「不安」や「心配」にとらわれ、「コロナ疲れ」に陥っている人も多いはず。これが、あと数ヵ月すると「コロナうつ」になる人が多発するのではないかと、精神科医の私は危惧しています。

うつ病に関して、一般的に言えることですが、「大きなストレス」に直面しても、すぐに「うつ病」が発病するのは稀です。だいたい、2~3ヵ月かそれ以上のタイムラグがあります。

例えば、最愛の家族を亡くした場合。本当に寂しくなり、うつの症状が表れ始めるのは、四十九日の後。家族の死から、2〜3ヵ月以上たって、ドーンと落ち込む人が多いのです。

うつ病とは、セロトニンという脳内物質が低下、枯渇した状態。私たちの脳には、ある程度のセロトニンの貯金があるので、すぐには枯渇しません、しかし苦しい状態が2~3ヵ月続くと、脳は耐えきれず「病気」として現れるのです。

「うつになる可能性が高い」のはどんな人か?

ですから、「コロナうつ」が起きるとしたら、2020年の2~3月から不安が強まっている現状を考えると、5、6月か、それ以降。感染のピークを過ぎたあたりしはじめるあたりが、むしろ危険です。

うつ病の症状とは、どのようなものでしょうか。一般的な「うつ」の症状を、今回のコロナ騒動に関連させ、多少書き換えて紹介します。

<具体的な「うつ」の症状>
・1日中、コロナのことを考えてしまい不安である
・気分が落ち込む、何もしたくない
・メッセージやメールに返信したくない
・テレビやネットで必死にコロナ情報を集めていたのに、最近しなくなった
・仕事に行きたくない。テレワークもしたくない
・食欲がない。もしくは、食欲がありすぎる。ドカ食いしてしまう
・寝付きが悪い、グッスリ眠れない、睡眠時間が減った
・朝起きられない
・疲れやすい、身体がだるい、家で横になっていることが多い
・生きていてもしょうがないと思う

上記の複数の症状が徐々に悪化、進行しているとするならば、「うつ」が疑われるので、可能であれば心療内科などに相談したほうがいいでしょう。

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