政府が推奨する「十分な睡眠」とは何時間なのか

新型コロナ対策でも睡眠はしっかりとりたい

政府が考える「最適」な睡眠時間はいったいどれくらいなのか(写真:jhphoto/PIXTA)
新型コロナウイルスの感染者数が日本でも増え続けています。感染予防には「人が密集する場所を避ける」など人との社会的距離をとることが大事とされている一方で、「十分な睡眠をとること」も免疫力を上げるための1つとして挙げられています。
とはいえ十分な睡眠がどれくらいかは、それぞれの感覚によって異なるもの。そこで、一般的な人の場合、最低何時間寝るのが望ましいのか、『最強の睡眠 世界の最新論文と450年企業経営者による実践でついにわかった』の筆者で、睡眠研究家の西川ユカコ氏が解説します。

「風邪ウイルス」に感染しやすい分岐点

新型コロナウイルスに感染しない対策の1つとして、「十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めましょう」と、このところよくいわれています。厚生労働省や首相官邸ホームページにも、感染予防には「十分な睡眠をとることは重要」と書かれています。

では「十分な睡眠」とは、どれくらいなのでしょうか。両ホームページには、残念ながら具体的な睡眠時間は書かれていません。

実際のところ、私たちに必要な睡眠時間は、その日の疲れ具合、季節や個人差もあるので時間数は明記しにくいでしょう。そして何より、新型コロナウイルスは人類にとって初めてのウイルスです。何時間寝たら感染率が下がるかなど、名言できるデータは一切ありません。

ということで、「十分な睡眠時間」は、個人個人が「察する」しかありません。しかし察するにも限度がありますし、皆さんもそろそろ察し疲れしてきたと思いますので、「私だったら、こう寝る」という視点で、今まであるデータをもとに考察したいと思います。

今あるデータ、例えば風邪ウイルスへの感染のしやすさで言うと、分岐点は「7時間」です。2014年のカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究では、睡眠時間が6時間以下の人は、7時間を超える人よりも風邪ウイルスの感染率が4倍以上も高いという結果が報告されています。

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