「週末の寝だめ」でどんどん疲れていくワケ

「社会的ジェットラグ」を知っていますか

平日の分まで寝なければ!とダラけるのは逆効果?(写真: A_Team/PIXTA)

やっと来た週末!土曜日はお昼ごろまで寝るのを楽しみにしている方も多いと思います。そんな「週末の寝だめ大好き派」の方たちにお話を聞くと、平日は仕事や家事で忙しいため、自分の時間や睡眠時間を十分に確保しづらいとのこと。その代わり比較的自由に時間を使える週末は……。

だいたい金曜日は時間を気にせずにお酒を飲んだり、YouTubeやSNSを見続けたり、趣味に没頭したり、ひたすらダラダラ過ごしたり。「久しぶりの自由」を満喫するため金曜日は遅くまで起きていて、土曜日や日曜日に朝寝坊をして日ごろの睡眠不足を補うことが多いそうです。

月曜日のダルさの原因は?

そして皆さん口ぐちに、「月曜日は朝から体がダルくて、木曜、金曜日くらいにやっと本調子になる」とおっしゃいます。それもそのはず、「週末に寝だめ」をすると、月曜日からダルくなりやすいのです。これは、週末の朝寝坊が原因。

人間の体内時計は「24時間と少し」です。そして私たちが午前中に太陽の光を浴びることで、「地球の1日=24時間」の周期に体内時計がリセットされて健康的に暮らすことができています。

逆に遅寝遅起きなどで、地球の24時間の周期に体内時計を合わせられない時期が続くと昼夜が逆転してしまうことがあります。たとえば、引きこもりで学校に行けないお子さんの多くがそうです。いったん体内時計が昼夜逆転すると、たとえ行きたくない理由がなくなって登校しようと思っても、「明け方まで眠れず、お昼頃にならないと起きられない」スパイラルから抜けるのが難しくなります。これは「気合い」が足りないのではなく「体内時計」の問題です。

体内時計は体中にあり、メインである親時計は脳の視交叉上核(両耳をつないだ中間あたり)にあります。また、サブの子時計は胃腸などの内臓はもちろん、血管、肌、髪の毛などさまざまな細胞の中にあります。

週末に極端な朝寝坊をするなど不規則な生活をすると、親時計はもちろん体中の子時計が気ままなリズムで動いてしまうためにすぐにホルモンバランスが崩れてしまいます。その結果、体温、メラトニン分泌、睡眠と覚醒のリズム、代謝リズムなどさまざまなリズムがバラバラになることで、ダルさを引き起こしてしまうのです。

次ページ平日と週末の起きる時間が違いすぎて起こる悲劇
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