「睡眠不足」は超シンプルな方法で予防できる スケジュールを睡眠最優先で組み立てよう
「睡眠不足に関しては、まず、そこには『中長期の病気リスクが潜んでいる』ということをしっかり認識し、もっと真剣に睡眠時間を確保する工夫をしてほしいですね」
こう話すのは、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所、精神生理研究部で部長を務める医学博士、三島和夫氏である。
前回の連載で見てきたように、睡眠中には、脳や体のさまざまな調整作業が行われる。睡眠不足によって脳の調整作業が損なわれれば、認知症など脳の病気のリスクが高まる。
睡眠中心で生活を組み立てるべき
睡眠不足によってインスリンが十分に効果を発揮できないと、高血糖になる時間帯が増え、糖尿病になるリスクも高まる。一事が万事で、睡眠不足は病気の温床になるのである。
「特に忙しいビジネスパーソンにいえることだと思いますが、皆さん、十分に働いて遊んで、その余った時間に眠るという感覚ではありませんか? しかし、睡眠不足に潜む病気リスクを考えれば、生活はまず日中の疲れを回復するための休養、つまり睡眠ありき、睡眠中心で組み立ててほしいくらいです」
では、質の良い睡眠を十分とるために、我々ビジネスパーソンはどのようなことを心がけたらよいのだろうか。
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