「最強の睡眠」のためのシンプルな3つの極意 ノーベル賞有力候補者が直伝!
「睡眠は体を休めるために必要なもの。そして何より、人体に内蔵されている精密コンピュータ、『脳』のメンテナンスのために欠かせないものです。つまり睡眠は、次の覚醒のためにある、そう言っていいでしょう」
こう話すのは、筑波大学教授にして睡眠研究の第一人者であり、かつノーベル賞の有力候補者ともいわれている櫻井武氏である。覚醒時における私たちの活動は、いかに「よい睡眠」をとれるかにかかっているという。
そこで今回は、ビジネスパーソンのみならず、誰しもにとって不可欠な、「最強の睡眠」のとり方について、共に学んでいこう。
シナプスの整理、削除は睡眠中に行われる
そもそも我々の脳内では、睡眠中にどのようなことが起こっているのだろうか。
覚醒中、人の脳は絶えず膨大な情報処理をしている。神経細胞は「シナプス」と呼ばれる接合部位で情報を伝達するが、覚醒時にはその効率が上昇したり、新たなシナプスが形成されて記憶を形成したりする。それらを整理したり、不要なものを削除したりするということが、実は睡眠中に行われているという。
「脳の神経と神経のつなぎ目にシナプスというものがあります。覚醒中によく使われていたシナプスほど強化され、脳内での情報の伝達効率が上がります。もっと長く使っていくと、そのシナプスの構造が変化し、増加もします。そうなると、同じ神経細胞同士の連結がどんどん強くなっていく性質があるのです」
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