「年を取ると早起きになる」には理由があった 解明が進む「体内時計」の驚くべき役割

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体内時計は人間の頭脳にどんな影響を及ぼしているのでしょうか(写真:kou / PIXTA)

私たちの体の中では、一日を通して時計が時を刻んでいる。だから、朝には目が覚め、夜には眠くなる。ちょうどよい時間に体温が上下するのも、インシュリンなどのホルモンの分泌が調節されるのも、この体内時計の働きがあるからだ。

体内時計は思考や感情にまで影響を与える。心理学者らは体内時計の脳に対する影響を測定するため、一日のさまざまな時間に被験者に認知テストを受けさせてきた。

その結果わかったのは、暗算など、いくつもの情報を頭の中に留める必要のある作業を行うのは、午前中の遅めの時間が最適だということだ。また、夕方はもっとシンプルな作業が向いている。たとえば、1ページの訳のわからない文章の中から、ある特定の文字を探すなどだ。

思いがけない実験方法

体内時計については、うつ病や双極性障害を持つ人たちからも手掛かりが得られる。これらの疾患があると、不眠や日中に意識がもうろうとするなどの悩みを持つことが多い。また、認知症の人の中には、夕方になると混乱したり攻撃的になったりする「日暮れ時兆候」を示す人もいる。

「睡眠と活動のサイクルは、精神疾患では非常に大きな部分を占める」。こう話すのは、ミシガン大学の神経科学者、ヒューダ・アキール博士だ。

しかし、神経科学者であっても、体内時計が人間の頭脳にどんな影響を及ぼすかを正確に知るのは難しい。つまるところ、被験者の頭蓋骨を開いて、一日を通して脳細胞をモニターするようなことはできないからだ。

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