アフリカ各国の「新型コロナ」対応は意外に迅速

エボラ対応で一定の経験値が蓄積されている

アフリカ・エチオピア出身のテドロスWHO事務局長(写真:AFP=時事)

新型コロナウイルスをめぐって、当初「感染空白地域」の様相を示してきたアフリカ。
このたび上梓された『新しい地政学』で、エチオピアなど「アフリカの角」と呼ばれる地域を中心に分析した遠藤貢氏が最新状況をレポートする。

新型コロナウイルス感染症に先行していた危機

国際的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が報告されて以降、アフリカを研究対象としているものが極めて懸念していた数字が3月下旬になって出始めるようになった。

『新しい地政学』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

アフリカ大陸で初めてエジプトでの感染者(国籍不明の外国人)が世界保健機関(WHO)から報告された2月15日から1カ月半の時間が経過している。これ以降、北アフリカで散発的に感染者の報告があった以外、サハラ以南アフリカ(以下、アフリカ)では初めて感染者が出たのが、2月28日に保健省の発表で判明したナイジェリアであり、この事例も外国人(イタリア人)であった。

日本国内での感染者の中には2月下旬のエジプト旅行の際にナイル川を運航するクルーズ船での集団感染での感染者が帰国後の3月になって判明するなど、アフリカ大陸における感染拡大への懸念をうかがわせる報道は早くからあった。

しかし、ヨーロッパでの爆発的拡大が進む中で、アフリカ大陸は広く「感染空白地域」の様相を示してきた。筆者は、初めに感染者が発生した中国との緊密化が進み、多くの往来が行われているアフリカ大陸においてまったく感染者が報告されていない点には大きな疑念を持って事態の推移をみてきた。

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