オラクル、業界別取り組み強化、企業革新支援

「オラクルインダストリーコネクト」現地レポート(1)

オラクルのマーク・ハード社長は、「イノベーションのIT活用」を訴えた

 「インダストリーコネクト」――。データベースソフトなどで強力なIT大手の米オラクル・コーポレーションが、3月25日から26日にかけ、ボストンで開催したビッグイベントだ。

サンフランシスコに本社を置く同社だけに、世界から6万人を集める巨大イベントに成長した「オープンワールド」などは、同地で行ってきている。東海岸でもニューヨークでの開催は以前もあった。

だが、ボストンでの開催は初めてだ。実は、「インダストリーコネクト」というイベント自体が今回初めてのものだ。では、従来から行われている「オープンワールド」との違いは何か?オープンワールドがエンジニアなどのIT関係技術者の参加が多いイベントなのに対し、今回のインダストリーコネクトは、ビジネス向けという点が異なる。参加者も、ビジネス関係者に絞り込んでいる。

オラクル社長、「イノベーションへの投資」に期待

通信、金融、小売り、ヘルスケアなどの業界ごとにセッションが組まれ、企業の本社が多く集まる東海岸での開催となった。ではなぜ、ボストンなのか。3月にもかかわらず、氷点下の気候のなかでの開催となったのは誤算だったようだが、このイベントを決めた責任者でもあるボブ・ワイラー副社長は、「ボストンは大学も多くイノベーションが生まれる場所だから」と説明してくれた。

オラクルは、ここ5年で26社のM&Aを行うなど、買収攻勢を続けている。そのうち、ボストンに本社を置いていた会社もフェイスフォワードやアクメパケットなど、10社ほどにのぼるという。ワイラー副社長自身も、そのフェイスフォワード出身だ。かつて好んだボストンの春を楽しみにしていたようだが、寒波の影響はしっかり残っていた。

まず、基調講演の最初に登壇したのは、オラクルのマーク・ハード社長だ。ハード社長は、統計データを駆使しながら、現在のITの状況を嘆いてみせた。

次ページハード社長は、何を嘆いたのか?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 就職四季報プラスワン
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
脱・ストレス 不安加速社会<br>への4つの処方箋

コロナ禍で、人と会ったり飲み会をしたりといった従来のストレス解消法がしづらくなっています。そんな今だからこそ、「脳」「睡眠」「運動」「食事」の専門家が教えるコンディショニング術でストレスフリーな状態を目指しましょう。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT