オラクル、業界最大イベントで動員記録更新 「オープンワールド2013」現地リポート(1)

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「オラクルオープンワールド2013」で基調講演を行うラリー・エリソンCEO

9月22日から26日までサンフランシスコで開催されている、IT業界で最大のプライベートイベント「オラクルオープンワールド」。30年前に参加者50人でスタートし、26回めを迎えた同イベントには、今年は昨年に比べて2割増の6万人の参加が見込まれている。その3割が海外から、しかも145カ国からとグローバルだ。

サンフランシスコ市の全面協力も得ており、メイン会場となるモスコーニセンターに加え、通りのあちこちを封鎖してブースを設置するなど、ダウンタウンはオラクル一色の様相だ。旧サンマイクロシステムズが手掛けていたJAVAのイベントである「JAVA ONE」も市内各所で同時開催されており、IT色をいっそう高めている。

データベースソフトで世界一の座にあり、近年はサンマイクロシステムズの買収で手に入れたハードウエアとセットしたデータ専用機も好調な米オラクル。オープンワールドは同社のさまざまな新製品の発表の場であるとともに、その使い方の紹介、情報交換の場にもなっている。

使い方次第で、可能性がさらに高まるのがIT技術だ。今回、事前の評判が高いのがレゴやリンクトイン、テスコ、ソフトバンクなどの事例であり、注目を集めているようだ。同イベントのスポンサー企業には、デロイト、富士通、インテル、デル、マイクロソフト、アクセンチュア、IBM、NECなどが名を連ね、個別にブースを設ける。今年は初めて、基調講演に宿敵・マイクロソフトも登場することで話題となっている。現地から、その様子をレポートする。

18カ所で2500のセッションを予定する過密スケジュール

「オラクルオープンワールド」初日となった9月22日の日曜日。午前中に会場のモスコーニセンターに着くと、まだ設置の最中だった。同イベントでは、巨大なモスコーニセンターのノース(北棟)、サウス(南棟)、ウエスト(東棟)すべてを使って行われるが、そのノースとサウスの間にある通り(ハワードストリート)を封鎖して、ウエルカムレセプション会場の設置が進んでいた。翌23日からは朝8時から連日基調講演が組まれるほか、18カ所で2500のセッションが予定される超過密スケジュールとなっている。

ちょうどこの22日は、サンフランシスコでヨットの世界大会であるアメリカズカップが開催中。オラクルがスポンサーを務めるチームUSAの勝敗の行方には、ヨットで観戦したラリー・エリソンCEOをはじめオラクル関係者の関心が強く、講演の中でも随時、途中経過が報告された。前日まで苦戦が続いていたチームUSAは22日に2勝を挙げるなど挽回しており、上機嫌で講演する演者が多かった。

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