「在宅リモートワーク」で多くの人が陥る苦悩 「テレワーククライシス」をどう乗り越えるか

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生活音が混じりあい打ち合わせに支障が出るなど、在宅リモートワークも楽ではありません(kohei_hara/iStock)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

新型コロナウイルスの影響で、日常生活や仕事環境に大きな変化を余儀なくされている昨今。日用品を購入するだけでもストレスがかかるような日々の中で、さまざまなことへの対応を求められて疲弊している方々も少なくないと思います。

そんな中、在宅のテレワークがいきなり始まったことによる戸惑いも多く聞かれます。

楽じゃない在宅ワーク

Skype、Zoomなどを介したビデオ通話での打ち合わせや会議をするとなると、まず気になるのが、画面に映り込む自分の背景です。

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Wi-Fiでノートパソコンを使用しているならまだしも、有線やデスクトップのパソコンを使用している場合、ある程度、場所が限られてしまうことにより、生活圏である部屋の様子が丸見えになってしまいます。

そもそも使い勝手のよいリビングなどにパソコンを設置している方も多く、子どもや家族がいればつねにキレイにしておくことも大変です。打ち合わせの前には、まず部屋の整理整頓や映り込む範囲のものを片付けることから始めなくてはならず、会議の前に疲弊してしまうといった声も多いのです。

さらに、打ち合わせ中も、子どもの声や水を流す音、犬の鳴き声などで集中力を欠いてしまう、さらに複数人でアクセスしていると、さまざまな生活音が混じりあい、会話が難しくなってしまうことさえあります。

もちろん、個々の環境を整備することが求められるのですが、子どものいるご家庭では、学校の一斉休校で同じ空間に子どもが遊んでいることもありますし、家の中でペットを飼っているご家庭も多い中、誰しもが静かな1人の環境を確保できるとは限りません。ビデオ通話の相手が、いつも一緒に仕事をしている仲間同士ならまだしも、取引先や上司などであれば、それだけで身の縮む思いです。

自分のマイクをミュートにしないまま、隣の部屋にいる子どもを叱りつけてしまい、ものすごく恥ずかしい思いをするなんてことも起こるわけです。自宅にいるがこそのストレスがかかることは否めません。

ネットの画面を通じてのやり取りに慣れている人はそう多くないと思います。やはり実際に対面しているのとは違いますので、表情がわかりづらく、相手に「伝わった」感じがなかなかしないというデメリットもあります。

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