この世はストレスとの戦いの連続
すでに使い古された感のある言い回しですが、夏目漱石の草枕の冒頭にこんな一節があります。
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」
何をしても世の中は矛盾だらけで、すべてを満たす解など幻想でうまくいかないというニュアンスでしょうか。身もふたもないですが、私も実際そう思います。
物事を決めるというのは、自分の時間やおカネの優先順位を決めること、要するに資源配分です。資源は有限だからこそ「資源」と呼ぶのであって、無限であれば「資の源(みなもと)」にはなりえません。だいたい無限であれば、意思決定に迷う必要もありません。四の五の言わず、全部やればいいのですから。
要するに何事も「あれもこれも」といかないということです。物事はすべからく「あれかこれか」になるわけで、それはとりもなおさず、何かを決めるというより、何かを切り捨てるということです。
当然ながら、そこには大なり小なりストレスを伴います。われわれの生活はストレスとのあくなき戦いでもあります。
今日はそんなストレスとの向き合い方について、考えてみたいと思います。
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