超高層ビル下の道路に土木と建築の結界を見た

虎ノ門ヒルズと環状2号線は大雪の中でも工事が進む

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内装工事中の虎ノ門ヒルズから道路方面を望む

虎ノ門ヒルズは地下4階地上52階建てで、1階から5階が商業施設、35階までがオフィス、46階までが住居、47階から上がホテルで、最上階にはチャペルなども設けられる。高さは247メートルで、都内最高の高さの六本木・東京ミッドタウンより1メートルだけ低い。

 環状二号線は、有明から豊洲、晴海、勝どき、汐留、新橋、虎ノ門、赤坂見附、四ッ谷、水道橋を経由して神田佐久間町まで行く全長14キロの道路だ。このうち晴海―虎ノ門間は未供用で、うち築地―虎ノ門間はトンネルになっている。

「マッカーサー道路」という名称をご存じの方も多いだろう。戦後まもなく計画された新橋と虎ノ門を結ぶ道路であり、環状二号線を完成させるピースでもある。しかし、用地買収の問題などからなかなか計画は実現せずにいて、ほぼ幻となっていた。

それを実現へと近付けたのは、1989年にできた立体道路制度だ。道路用地を確保しなくても、建物の一部に道路を通せるようになった。有名な例は、阪神高速が円筒形状のビルの横っ腹をみごとに貫通しているアレだろう。ここ虎ノ門では、ビルの地下2階部分にトンネルが通る。目の前にあるそのトンネルの名称は、築地虎ノ門トンネルだ。築地虎ノ門トンネルは、虎ノ門ヒルズの地下2階に食い込んでいるような格好になっている。

世界中の技術で防振する

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オーストリア製の防振ゴム

作り方は以下の通り。まず、ビル側が1階から地下への工事を開始し、地下2階のところにコンクリート製のカルバートと呼ばれる前後の空いた箱を設置する。設置する途中でその中に、道路側がトンネルとなるカルバートを設置することでトンネルのスペースを確保する。

カルバートの下には2.5センチの厚みを持つ防振ゴムが敷かれている。この特殊な防振ゴムはわざわざオーストリア製を使っているのだそうで、まさに世界中の技術の粋を集めた工事なのだ。

次ページ2階から5階までは吹き抜け。その上はアカデミーヒルズ
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