超高層ビル下の道路に土木と建築の結界を見た

虎ノ門ヒルズと環状2号線は大雪の中でも工事が進む

築地虎ノ門トンネルに設置される表示板。新橋方面から虎ノ門に向かう際に目にするはずだ

霞が関の南東の外れ、もっと東へ行くと新橋になってしまう、というあたりが虎ノ門である。国の予算を食いつぶす白アリの巣という印象が深い街だ。しかし今、民間(と東京都)の力でこの街が生まれ変わろうとしている。環状二号線新橋・虎ノ門地区の再開発が進んでいるのだ。2月14日は年に1度のバレンタインデー。しかもこの日は大雪だった。そんな日に現場見学である。無茶といえば無茶だが、現場では多くのヘルメットたちが黙々と働いているに違いない。それにもかかわらず、見学するだけのボクが泣き言など言ってはいけない。ビニール傘を片手に雪の道を歩き、現場へと向かった。

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虎ノ門ヒルズと築地虎ノ門トンネル。1枚の写真に収めるとこんな風になる

再開発は、I街区・II街区・III街区に分けて進められており、虎ノ門二丁目の交差点のすぐのIII街区では、高層ビルの建設が進んでいる。カメラマンが撮影に四苦八苦している。ビルの手前の地下部分にあるトンネルの出入り口も高層ビルと一緒に一枚に収めようとしているからだ。

その脇で、ボクは左手を高く天に突き上げている。雪乞いをしているわけでも宇宙と交信しているわけでもない。左手には、買って間もないリコーのデジタルカメラ「THETA」を握っている。これで全天球イメージを撮影しているのである。

カメラを持つ手を垂直に持ち上げ、もう片方の手に持ったスマホを操って撮影を行う。撮影をしている間、立ち止まるわけだが、そうすると道行く人が冷ややかな視線を投げかけながら、きれいにボクを避けてくれる。

虎ノ門ヒルズを貫く徳川家康の首都設計

ビルの名前は、虎ノ門ヒルズ。「港区の大家さん」である森ビルが手掛ける超高層ビルだ。貫くトンネルは環状二号線と呼ばれる、外堀通りにつながる道路の一部。二号線というからには、もちろん環状一号線もあり、これは内堀通りにつながる環状道路。二本とも江戸城を守るための堀の上に作られた道路とその延長だ。徳川家康の首都設計は現在にまで及んでいるのだ。

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