「無力な人間」でも他人を変えられる唯一の方法 「サードドア」著者、学生たちとガチンコ対話
ジェネラリストとスペシャリスト、どちらを選ぶか
学生A:僕は大学で勉強しながら起業し、これまでいくつものサービスを作りました。同時に他の興味のあることにも取り組んできましたが、まだ僕にとってのサードドアは見つかっていません。もっと1つのことに絞ってスペシャリストを目指すべきなのか、それともいろいろなことに手をつけてジェネラリストであるべきか、悩んでいます。
アレックス・バナヤン(以下、バナヤン):まず、シンプルにブレイクダウンしましょう。生き残るためには、ジェネラリストであるべきだと思います。しかし、そのプロセスで成功を収め、一層飛躍するためにはスペシャリストである必要があります。
私が『サードドア』のプロジェクトを始めた18歳のころは、出版社がやっていることをたった1人でこなすような状態でした。企画を書き、原稿をつくり、売れるタイトルを考え、プロモーションの方法を探したり、といったことです。
ですが、昨年本を出版することができ、27歳になってようやく各分野のプロたちと仕事ができるようになりました。ここ日本でも、担当の編集者がいるし、『サードドア』のプロモーションチームもあります。そのおかげで、こうしてメンタリングをしたり、講演したりという、自分がいちばん情熱を傾けられることに集中できるようになったのです。
最初は何もかも1人でやらなければならないものですが、キャリアと経験を積むうちに、やがて得意なことに収斂され、スペシャリストになっていきます。ですからあなたも、いまはご自身の状況をよく見極めて、自分に必要なことを考えてください。
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